瞑想について思うこと
マインドフルとかZenとかで、海外でもブームの瞑想。
脳科学とかでも色んな効果が実証されているみたいだし、実際に効果は上がるんだろうなってことで、じゃあどうして効果があるのかってことについてちょっとだけ考えてみる。
瞑想というのは基本的に「無になる」ことを目指して行うものらしい。ということは、瞑想中に行うべきことは「有を消す」ってことなんだろう。
それはつまり雑念を消すってことだ。
「私が今考えていること」を発見し、思考を消していく。そのためには、「私が今考えていること」を発見する「私」がいなければならない。
一言で言えば、メタ認知だ。私が今何に意識を向けているのかってことを知り、雑念が浮かんだらすぐに消す。
雑念が消えるようになれば、そりゃストレスも減って集中力も上がるんだろう。
瞑想は雑念の消去を、技術として可能にする。宗教が必須とかではなくてね。
で、ここで問題なのだけれど、私たちはきっと「集中に値し、かつ集中できること」をあまり持っていないんじゃないかな。
人の話を聞く、本を読む、楽器を弾く……これらはきっと、集中すること決めて、実際に集中さえできればきっと瞑想とそう変わらない効果を上げるんじゃないか、ということを考える。
でも実際は、どれだけ人が好きな人でも人の話を聞き続けることは出来ないし、どれだけ本が好きでもある程度の時間が経ったら集中力が途切れる。
そもそも、集中できるような事ばっかりが生活に溢れているわけじゃない。
結果当然のことながら、一日において集中していない時間が圧倒的に多くなってしまうわけだ。*1
更に言えば、日常は集中に値しない(と皆が思うような)ことが多い。通勤通学、歯磨き、洗濯……そういったものに、「集中」出来る人は多分少ない。
音楽を聴きながら、スマホを見ながら、話しながら、片手間にこなしていくことが人生の殆どを占めるって人もいるかもしれない。
そこで瞑想だ。
瞑想を行うってことは「雑念を払うこと(≒集中すること)に集中すること」だ。
そして様々な物事に「集中する」ことが出来れば、それは常に瞑想状態でいられるってことなんじゃないかなぁ。
ってことを考えると、日々の生活を瞑想に近づける(≒集中する)ってことを思い出させてくれるのが、きっと瞑想の最重要なポイントなんじゃないかなって考えるわけです。
*1:一日4時間、集中して物事を行っても残りは20時間もある。睡眠時間8時間を引いても残り12時間だ